工作と競馬2

電子工作、プログラミング、木工といった工作の記録記事、競馬に関する考察記事を掲載するブログ

3Dプリンタidbox!を使ってみる

概要


背景と目的

とある事情で、ディアゴスティーニの週刊マイ3Dプリンタを借用した。組み立て済みのものを受け取ったので、組み立て不要。付属資料に従って、動かしてみる。


詳細

0.参考資料


1.出力ソフトとドライバーのインストール

出力ソフトとして、Repetier-idbox、idboxのドライバーがそれぞれ必要とのことなので、以下からダウンロードして、インストール。

ダウンロード先

idboxのドライバーは、管理者として実行をしないと、正常にインストールできなかった。Repetier-idboxは、そのままウイザードに沿って進めるだけで完了した。


2.PCとプリンタの接続

第55号の資料の手順5~8に沿って、接続を行ってみた。 無事接続され、ほっとエンドの温度表示が室温程度になっている。正常に立ち上がった模様。(室温が35度と高いのは、真夏にエアコンもつけずにやっているから。)

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3.ヘッドの動きの確認

第55号の資料の手順9~12に沿って、接続を行ってみた。 Repetier-idboxのプリンタ操作タブを選び、X軸、Y軸、Z軸とそれぞれ指定した寸法どおりに動くか確認したところ、X軸は問題なく動いた。Y軸は、原点位置検出用フォトインタラプタの取り付け位置がずれており、原点を通り過ぎてしまった。フォトインタラプタ基板を取り付けるスペーサの長さが少し足らないようなので、対策としてテキストにある通りM3のワッシャで下駄を履かせてみたところうまく検出できるようになった。 Z軸は、リードスクリューが少し傾いていたので、位置を調整してねじを締めなおした。


4.ノズルと造形テーブルのクリアランス調整、造形テスト

第55号の資料の手順29~44を参考に、調整を行い、造形テストをしてみた。 テスト用のデータとして、N56_5Parts_Test.stlを使用し、1層目だけをプリントしてみた。見ての通り、スカート(手順63の写真のような外周の予備出力)がちゃんと出力されなかったのと、1層目の時間的に早く出力される部分(写真の上側)がかすれ気味。ほかの丸い部分はほぼ正しく出力されており、クリアランス調整がうまくいっていないわけではなさそう。

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この後、何度か試したが、スカートのプリント時には、フィラメント自体が吐き出されていない。 フィラメントの吐出しが造形開始に間に合っていない 感じ。なので、送りレートを下げ、吐出レートを上げることでいくらか改善したが、それでも、途切れ途切れになる。

温度モニタで、温度を確認したところ、温度上昇が間に合っていないようなグラフになっていたので、造形開始前にホットエンド加熱をしてから造形開始をしてみたが、改善されず。

https://manual.slic3r.org/expert-mode/print-settings

というわけで、フィラメントの吐出しが造形開始に間に合っていないという現象が発生しており、プリントできないわけではないのだが、1層目がうまく出力されにくい。

まとめと今後の課題

ひとまず、稼働はさせてみたが、フィラメントの吐出しが造形開始後しばらく行われないという現象があり、正しくプリントするのが難しい状態。これを改善できないか、時間があれば少しトライしてみたい。。。やっぱり、DMMなどに頼んでプリントしてもらうのは非常に楽だということがよくわかった。