工作と競馬2

電子工作、プログラミング、木工といった工作の記録記事、競馬に関する考察記事を掲載するブログ

3Dプリンタidbox!を使ってみる(3) 自分でフィラメントを購入、試しにプリント

概要

自分で購入したフィラメントを使って試しにプリントし、まずまずの出来であることを確認した。


背景と目的

前回、フィラメントがうまく出てこない問題を改善し、実用に近づいた。今回は、自分でフィラメントを購入し、試しにプリントしてみる。


詳細

1.フィラメント探し

とりあえず、どんなものがあるのか全くわからないのでWeb上で探し回ったところ、AmazonでたくさんPLAのフィラメントが見つかった。レビューと価格等を確認しながら、以下を購入してみた。

www.amazon.co.jp

価格は、1590円/1kgと恐らくAmazonでは最も安い部類のものだろう。価格の割に品質は悪くないとの記述がレビューに書かれているので、それを信じて購入。


2.試しにプリントしてみる

2.1 プリントするもの

プリントするモデルは、手軽にプリント出来て、うまくできたら実用できるとよいなと考えた結果、手持ちのUSB-シリアル変換基板を収納するケースを作ることにした。この基板は、Arduino系の工作でよく使うのだが、いつも基板むき出しで使っていて、いつかショートさせて壊しそうな状況なので、ケースがあると便利だろうと思ったためだ。

www.switch-science.com


2.2 モデル作成

オーソドックスな四角い箱を作成。面取りすらしていないので、角張っているが、お試しプリントだし、ケースとして使うこと自体には大して影響がないので、気にしない。上下で分け、下側に上側をかぶせて、4隅をねじで止める。USB端子とピンフレームは側面に穴をあけてそこから覗く形。

下側 f:id:dekuo-03:20190817224044p:plain

上側 f:id:dekuo-03:20190817224052p:plain


2.3 プリント

以下がプリントした様子。 上側、下側とも全体としてはまずまずきれいにプリント出来た。心配していたフィラメントの加熱温度の設定だが、今回使用したフィラメントは、スペック表示上190-210度が最適温度とあり、前回の温度設定と全く同じ1層目210度、2層目以降205度としたところ、まずまずうまくいったのではないだろうか。ということで、今回のフィラメントは、1層目210度、2層目以降205度で概ね問題なさそうだ。

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下側には、ピンフレームの出口となる長方形の穴があり、その穴の上部をプリントするには通常はサポート材がなければ、フィラメントがダレて穴が埋まってしまいそうである。とはいえ、idbox!にはサポート材を吐き出す仕組みがないので、サポート材なしでそのまま強引にプリントしてみたところ、意外にもダレなかった。(多少のダレはあるが、穴が埋まってしまうようなことはない。)穴の上部をプリントするときは、通常よりノズルの動きが素早くなり、どうやらサポート材なしでもダレないような制御がされているのかも???

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他の部分については、以前から気にはなっていたが、円形の穴の径が小さめになる。ネジ穴としてタッピングビスが利くように径を設定したのだが、小さめになってしまい、ビスが入らなかったので、ドリルで少し広げたりした。次回から、少し穴径を大きめに設定してプリントしたほうがよさそうだ。

組み立てた様子は以下。ちゃんと基板が収納できている。

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まとめと今後の課題

自分で購入したフィラメントで、プリントすることができた。サポート材なしでもそこそこ小さい穴であれば、問題なくプリント出来てしまうこともわかったのはよかった。フィラメントはとても大量にあるので、どんどん作成していけそうだ。