概要
自分で購入したフィラメントを使って試しにプリントし、まずまずの出来であることを確認した。
背景と目的
前回、フィラメントがうまく出てこない問題を改善し、実用に近づいた。今回は、自分でフィラメントを購入し、試しにプリントしてみる。
詳細
1.フィラメント探し
とりあえず、どんなものがあるのか全くわからないのでWeb上で探し回ったところ、AmazonでたくさんPLAのフィラメントが見つかった。レビューと価格等を確認しながら、以下を購入してみた。
価格は、1590円/1kgと恐らくAmazonでは最も安い部類のものだろう。価格の割に品質は悪くないとの記述がレビューに書かれているので、それを信じて購入。
2.試しにプリントしてみる
2.1 プリントするもの
プリントするモデルは、手軽にプリント出来て、うまくできたら実用できるとよいなと考えた結果、手持ちのUSB-シリアル変換基板を収納するケースを作ることにした。この基板は、Arduino系の工作でよく使うのだが、いつも基板むき出しで使っていて、いつかショートさせて壊しそうな状況なので、ケースがあると便利だろうと思ったためだ。
2.2 モデル作成
オーソドックスな四角い箱を作成。面取りすらしていないので、角張っているが、お試しプリントだし、ケースとして使うこと自体には大して影響がないので、気にしない。上下で分け、下側に上側をかぶせて、4隅をねじで止める。USB端子とピンフレームは側面に穴をあけてそこから覗く形。
下側
上側
2.3 プリント
以下がプリントした様子。 上側、下側とも全体としてはまずまずきれいにプリント出来た。心配していたフィラメントの加熱温度の設定だが、今回使用したフィラメントは、スペック表示上190-210度が最適温度とあり、前回の温度設定と全く同じ1層目210度、2層目以降205度としたところ、まずまずうまくいったのではないだろうか。ということで、今回のフィラメントは、1層目210度、2層目以降205度で概ね問題なさそうだ。
下側には、ピンフレームの出口となる長方形の穴があり、その穴の上部をプリントするには通常はサポート材がなければ、フィラメントがダレて穴が埋まってしまいそうである。とはいえ、idbox!にはサポート材を吐き出す仕組みがないので、サポート材なしでそのまま強引にプリントしてみたところ、意外にもダレなかった。(多少のダレはあるが、穴が埋まってしまうようなことはない。)穴の上部をプリントするときは、通常よりノズルの動きが素早くなり、どうやらサポート材なしでもダレないような制御がされているのかも???
他の部分については、以前から気にはなっていたが、円形の穴の径が小さめになる。ネジ穴としてタッピングビスが利くように径を設定したのだが、小さめになってしまい、ビスが入らなかったので、ドリルで少し広げたりした。次回から、少し穴径を大きめに設定してプリントしたほうがよさそうだ。
組み立てた様子は以下。ちゃんと基板が収納できている。
まとめと今後の課題
自分で購入したフィラメントで、プリントすることができた。サポート材なしでもそこそこ小さい穴であれば、問題なくプリント出来てしまうこともわかったのはよかった。フィラメントはとても大量にあるので、どんどん作成していけそうだ。