概要
自動水やり器の3か月間の動作実績をまとめた。
背景と目的
8月に製作した自動水やり器は、
といった複数の技術要素を初めて使ってみた。そのため、ちゃんと動き続けるか心配だったが、ここまでの3か月間は動き続けてくれた。そこで、いったんここまでの動作実績をまとめて、今後の展開について考える。
詳細
1. ソーラーパネル+リチウムイオン電池
8月末に暗電流を減らす変更を行った後、昼間にほぼ満充電になるサイクルを続けられている。昨年、基礎実験としてソーラーパネル+エネループでトライしたときと違い、1か月程度でメモリ効果で充電ができなくなってしまうこともなく、ずっと初期と同じような動作が続けられているのでよかった。今後もちゃんと動き続けてくれそうだ。あとは、梅雨場のような日照が長期間ないときにどうなるかだが、システム全体の消費電力がとにかく小さいので、いまのままだと数日曇ったくらいでは全然平気なのではないか?と思う。ソーラーパネルと電池がオーバースペックかもしれない。
2. 土壌水分センサと水やりタイミング
土壌水分センサの値(青、左軸)の変化と、水やりタイミング(黄、右軸、1が給水あり)をまとめたのが下のグラフ。なお、赤は水瓶の水位センサの値で、0が水なし。 センサの値が2400を超えたら、ポンプを動かし水やりを行うという設定どおり、動作している。 9月初頭のセンサの値の大きな変化は、ホースがポンプから外れてしまうトラブルが起きたため、復旧作業中に植木鉢から外したり差し込み位置を変えたりしたため。そこから、少し差し込み位置を試行錯誤したのだが9/20以降は差し込み位置を変えていないので、それなりに値が安定している。10月後半からの直近1か月では、2,3日に一度という頻度で給水するサイクルが続いている。
3. 感想、今後の展開について
このシステムが稼働してから、毎日植木鉢の様子を見て水をやるかどうか判断するということが全くなくなった。植木鉢が小さいせいか、水の消費量も少なく、水瓶に貯めた水はなかなかなくならないので、だいたい2週間~3週間に1回くらいに一度、水瓶に注水だけでよい。システム導入の効果は十分あったと思う。
とりあえず、ここまででシステム導入効果が十分あることがわかったので、家庭菜園をやればもっと有益な気がする。手間をかけずに野菜を育てられるかもしれない。その場合は、センシング+水やりが1系統しかないので複数系統に増やす必要がある。
まとめと今後の課題
自動水やり器の3か月間の動作実績をまとめた。今後は、複数系統に増やして家庭菜園で使うことを検討したい。