概要
リモート水位センサシステム ver3(ソーラー発電対応)の2021年稼働実績をまとめた。
背景と目的
稲刈りが終了し、リモート水位センサシステム ver3(ソーラー発電対応)の2021年稼働期間が終了した。今シーズンの稼働実績をまとめる。
詳細
0.条件
- 2021/05/23~2021/09/12(※事情により、田植えから1週間ほど設置が遅れた。)
- 1時間ごとに送信
1. ソーラー発電の状況
中間チェック後も、問題なく稼働した。8月後半から9月上旬に、雨が数日間続くときがあり、電池の電圧が低下し続けたが、動作しなくなるほどでもなく、晴れればすぐに満充電近く(4.2V程度)まで回復している。とりあえず、発電量、電池容量とも十分な性能だったということ。少しオーバースペック気味かもしれない。 ※6/26頃のピークは、一度配線を外したせい。
2. 庫内温度
中間チェックまでは、梅雨明け前ということもあり、50度未満に抑えられていたのだが、後半に50度を頻繁に上回ってしまった。昨シーズンは、日除けを装着した後は50度を上回ったことがなかったので、昨年と設置場所がずれたせいかと思っていたが、下の写真のように日除けが劣化してしまったせいだった。(写真では残っているが、実際には上半分が垂れ下がってしまっていた。)取り外しまで全く現場に行かず気づかなかった。昨年つけたものを使いまわしたせいだ。来年からはケチらないようにしよう。
3. 外観チェック
中間チェックの時と同様、水が侵入した形跡はない。今回の実装方法で、1シーズンの稼働は全く問題なかったということだ。
4. データ送信
今シーズンは、設置後1週間程度、原因不明の送信エラー頻発に悩まされたため、多少欠落があってもある程度は受信できるように苦肉の策で送信頻度を昨年の4時間に1回から1時間に1回と4倍に増やした。しかし、結局その後送信エラーがあまり起こらず、ひとまず6月末くらいまではほぼ毎日24件受信した。しかし、7月から8月前半に比較的受信回数が減っている。そして、8月中旬からまたほぼ毎日24件となっている。 原因として、近くに920MHzの無線や通信を阻害する要素がないか少し調べてみたが、思い当たるものなかなかなく、今も不明である。
まとめと今後の課題
2021年シーズンの稼働実績をまとめると、
- 初導入のソーラー発電は十分成功した
- ソーラーパネル周りの防水施工も問題なかった
- 日除けの劣化が激しい。ケチらず毎年新品に取り換えるかモノの変更を考えたほうがよさそう。
となった。