工作と競馬2

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自動水やり器の小型ポンプの分解

概要

自動水やり器 ver2に使用している小型ポンプの分解を行った。



背景と目的

自動水やり器 ver2で使用している小型ポンプの1つが壊れてしまった。別の個体に交換すると同時に、せっかくなので分解して中身がどうなっているか、調べてみる。



詳細

1. 対象

かつて、Amazonで買った

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07VNDZDCR/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1

に入っていたもの。配線が切れてしまった。


2. 分解する

まず、モーター側の水を吸い込む側のカバーを無理やり破壊して、水を掻く部分が見える状態にした。

次に、水掻きを取り外し、モーターの軸が出ている面を破壊したところ、モーターが見えた。切れた配線の隙間から侵入したのか、モーターの軸の出口とケースとの間から侵入したのかわからないが、多少浸水の跡がある。

取り出したモーターは、ホビー用のものと思われる。配線が切れただけだったので、電源をつなぐとモーターはちゃんと回った。


3. 故障に見える現象について

ネット上で、この手のホビー用小型ポンプについてすぐに壊れるとか、初期不良の個体が多いとか、いろいろ書き込みがあり信頼性が低いような印象を受ける。しかし、私の手元にある6個は、今回の配線が切れたこと以外のトラブルはなく、1年以上水の中で動作している。 私の推定なのだが、

初期不良や壊れたように見える現象は、モーター起動に必要な摩擦抵抗がたまたまその時大きく、動かなかっただけ

なのではないかと考えている。なぜなら、私が調べた限り、

  • 手持ちのポンプに同じ電圧を加え電流を測ってみると、個体ごとにかなり大きさがばらつく。100-200mAくらい。
  • 裸のモーターを無負荷で4Vを与えると、50mA程度。
  • 同じ個体でも、まれに動き出さないことがある。このとき、4V、400mA程度の大きな電流が流れる。モーター静止電流だろう。水かきを無理やり動かすとその勢いで回り始め、電流値も本来の大きさに落ち着く。
  • 構造上、モーター軸とケースとの間は浸水をできるだけ防ぎ、なおかつモーター軸が回るだけの非常にわずかな隙間を持たせる必要があることは明らかで、モーター軸、ケース寸法の個体差で摩擦抵抗の大きさはかなりばらつくだろう。

だから。初期不良を指摘している人は、いちいち電流など測っていないだろうから、何が起きているのか、わからないのだと思う。

というわけで、私が2年近く使用した結果としては、

小型で安価だが実際には不良品はほとんど存在しない。もともと動く部分のあるものだから多少のメンテナンスは必要であることを考慮すれば、十分に役に立つポンプだ。

と感じる。



まとめと今後の課題

2年近く使ったポンプについて、中身を分解することで理解が深まった。