概要
筐体の製作を行い、設置・稼働開始した。
背景と目的
前回に引き続き、筐体を製作し、完成させる。
詳細
1. 仕様
- 防水
- ソーラーパネルを一体化
- 適宜日除け等の処理
設置環境がリモート水位センサと同様なので、要求されるものも同じである。
2. 材料
筐体には、リモート水位センサで実績のあるポリカーボネート製のボックス(ホームセンタービバホームで扱っている)のサイズ違いを使用。ボックス自体が透明なので、ボックス内にカメラレンズを構えても、ボックスを通して外が撮影可能だ。なので穴あけも必要ない。
3. 作製
基板と電池を以下のように詰めた。アンテナ長さ的にほぼぴったりだ。日除けは、段ボールとしてある。事前の検証で、段ボールは日除けとしてかなり効果的だとわかったため。見た目は悪いが、手軽な材料なので使わない手はない。
ソーラーパネルは、金具を使って、カメラレンズを設置する面に斜めに固定。ソーラーパネルがカメラレンズの上にくることで、ちょうどレンズ周辺の日除け+雨除けになるという狙い。とはいえ、横殴りの雨が来たらどうしようもないので、その時は拭くしかないが。
4. 設置、稼働
田植えが終わり、いよいよ稼働させる時が来た。以下のように、リモート水位センサ本体の下にぶら下げる形で、設置した。角度は、田んぼ全体がわかるように調整。
5. 動作確認
1週間ほど稼働させ、毎日送信されていることを確認。画質自体は、Unit-CAMのメモリの制約でSVGAとかなり低いのだが、とにかく成長記録としては役立つ。やはりレンズ前だけ穴あけしてアクリル板などにしたほうが、もう少しキレイにとれるのかもしれない。 あと、色味が悪いのは、後から多少の調整が効くのでよしとする。
というわけで、画質はともかくとして田んぼの真ん中からソーラーで電源を賄い、画像データを送信するシステムを稼働させることができた。課題はいろいろあるのだが、ひとまず形になったのでよかった。