工作と競馬2

電子工作、プログラミング、木工といった工作の記録記事、競馬に関する考察記事を掲載するブログ

ホームシアターの構築(8) --- フロントスピーカーの製作(1) ---

概要

フロントスピーカーのエンクロージャー製作を行った。



背景と目的

前回、フロントスピーカーの設計を行った。今回は、設計に基づき、エンクロージャー部分の製作を行う。



詳細

1. 材料調達

近所のホームセンターのカットサービスを利用して、ほとんどの部材は切り出した。木材代としては約8000円。ラウンド形状の側板を構成する細切りの板を40本も切り出したため、カットは3000円かかった。こんなに注文する奴はあまりいないだろう。


2. 材料切り出し

カットサービスで切り出せない部分を自分で切り出す。

2.1 穴あけ

自在錐、ジグソーなどを使って、バッフルのユニット取り付け部分、バスレフポート、後面のターミナル部分などを穴あけ。

2.2 天板、底板、補強材の切り出し

ラウンドバッフルのため、側板が沿う辺の曲線は、自分で切りださなければならない。まず、罫書きをするために紙で形状を作り、それを木材に当てて罫書きした。

ジグソーで、外側、内側を切り出し、外側の円弧状の曲線はカンナで相対誤差が小さくなるように調整した。(絶対誤差は多少あっても問題ないので目をつぶる)なかなか手間のかかる作業。


3. 組み立て

3.1 バッフルと天板、底板、補強材の接合

前回の設計にある補強のうちの1つが写真では接合されていないが、この後に別で接合している。

3.2 裏板を接合

なお、裏板は開口部分の強度が不足していたため、別途エンクロージャー内側に補強を施した。

3.3 バスレフポートを接合

まず、角型の筒を作る。

底板に接合する。

3.4 側板を接合

27mm幅の細切りの板を順に接合していく。1列あたり3,4時間乾燥を待たなければならないので、かなり時間がかかる。

すべて接合した様子。

さらに、外側に2.5mm厚のMDF板を接合。曲げて接合するため、抵抗が強いのでハタ金で固定できるといいのだが、このサイズの接合をすることはあまりないし、大型のハタ金は非常に高価なので、購入は諦め角材とねじで強制的に固定した。

側板を接合した様子。ネジ穴跡が目立つが、これは後で均すことにする。


4. 調整

4.1 バッフル端部の丸めと斜めカット

丸めや斜めカットは、ルータ(トリマー)で行えると楽なのだが、そもそもルータを持っていないし、カット寸法が大きくDIY用の簡易なルータでは対応できないため購入することも諦めて、カンナとサンドペーパーで行った。それなりに手間がかかるがMDF自体は削りやすい材料なのでどうにかなる。

4.2 バスレフポート端の丸め

こういった部分は、まさにルータ(トリマー)の出番で、最近はホームセンターでのレンタルもあるので利用しようかとも思ったが、大した作業量ではないので結局手作業で行った。とはいえ、角穴の内側は作業しやすくはない。鑿、サンドペーパーを使ってどうにか仕上げることができたが、若干左右でRの大きさが違ってしまった気がする。まあ、致命傷ではない。



まとめと今後の課題

フロントスピーカーのエンクロージャー部の製作ができた。次回は、スタンドやクロスオーバーネットワークを製作する。