概要
デスクトップ型スピーカーの材料を調達し、切り出しを終えた。
背景と目的
前回の設計に基づき、材料調達と木材の切り出しを行う。
詳細
1. 材料購入
1.0 スピーカーユニット
前回記載したPS-95(Dayton Audio)である。楽天の横浜ベイサイドでたまたまセール品を見つけることができた。
1.1 基本骨格
天板、中板、底板、桟、スピーカーユニット取り付けバッフル、バスレフポート取り付けバッフルなどの基本骨格となる材料は12mm厚MDFで、近所のホームセンターで購入。
※昨今の物価高で安価なMDFですら以前に比べて値上がりしていて高く感じるのは悲しい。
1.2 曲げ板部
曲面となるフロントバッフル、側板については、楽天内のショップである北零WOODという店で購入。ただ、何とも残念なことにこのショップは楽天から撤退してしまった。そのため、必要量を確保できず、近くのホームセンターで近しい材料を見つけてどうにか間に合わせた。
この北零WOODというお店は、今回使用した曲げベニヤだけでなく希少なオールシナベニヤ(航空ベニヤ)というものを扱っていて、私はかつてのスピーカー製作において、何度も利用してきた。そのため、今回の閉店は非常に残念でならない。代わりのお店がを見つけようとしたが、今のところ見つからないため、今後工作でこの手の材料を使うときに調達が難しいかもしれない。
池内ベニヤ株式会社という北零WOODの元会社は存続しているので、またいつかネットショップを出してくれることを願う。
1.3 バスレフダクト
54mm×100mmである。設計値と完全に合うものは存在しないので、できるだけ近いものを選んだ。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07W4VM8R3?ref=ppx_yo2ov_dt_b_fed_asin_titlewww.amazon.co.jp
1.4 外装カッティングシート
サンゲツの壁紙 である。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BBPFDD3C?ref=ppx_yo2ov_dt_b_fed_asin_titlewww.amazon.co.jp
1.5 塗料
和信ペイントの水性ウレタンニス 艶消しブラックである。スピーカーユニット取り付けバッフル、バスレフポート取り付けバッフルに塗布する。
1.6 天板化粧板
シナの1.5mm薄板である。天板はカッティングシートを貼るにあたって全体が平坦である必要がある。しかし、側板とフロント曲面バッフルの切り口を天板に合うように完ぺきに平坦にすることは困難であるため、それらを覆うように化粧板を貼って平坦化する。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CTY5T6TM?ref=ppx_yo2ov_dt_b_fed_asin_titlewww.amazon.co.jp
2. 切り出し
2.1 底板、天板
フロント、側面のRに合わせて切り出す。1枚をまず切り出し、それをもとに中板の分を含めて5枚を量産。
2.2 中板
Rに合わせて切り出した板に空気の通り穴をあける。
2.3 スピーカーユニット取り付けバッフル
100mm×100mmの正方形に78mmのスピーカー取付穴をあけた。2枚を重ねるので合計4枚。
2.4 バスレフポート取り付けバッフル
70mm×70mmの正方形に56mmのバスレフダクト取付穴をあけた。2枚を重ねるので合計4枚。
2.5 桟
MDFから25mm×107mmの桟を20本切り出し。ほかにスピーカーユニット取り付けバッフルを受ける35mmの桟が4本あるが写真を撮り忘れた。
2.6 フロント曲面バッフル
3mm厚曲げベニヤを、スピーカーユニット取り付けバッフル、バスレフポート取り付けバッフルの大きさに合わせ穴あけ。曲面なので、単純な正方形ではだめで少しだけ横長の長方形になっている。しかも、3枚を貼り合わせるため、3枚それぞれで開口幅が異なるのが面倒だった。
2.7 側板
3mm厚曲げベニヤ。
2.8 天面化粧板
1.5mmオールシナベニヤ。天面の仕上がり形状に合わせて最終カットするため、これは大雑把なサイズに切り出しただけ。
2.9 裏板
スピーカーターミナルの取付穴をあけてある。
まとめと今後の課題
デスクトップ型スピーカーの材料調達、切り出しができた。次回は組み立て(材料の接合)に進む。