工作と競馬2

電子工作、プログラミング、木工といった工作の記録記事、競馬に関する考察記事を掲載するブログ

ツールボックスの製作

概要

大工道具などを収納する木製ツールボックスを自作した。




背景と目的

昨年家を建て庭ができたことで、木工系の作業を行う機会が以前より増えた。庭で作業する場合には、家の中からいくつもの道具を運ぶのがなかなか面倒である。なので、必要な道具を収納できてまとめて持ち運びできるツールボックスを、ネット通販やホームセンターなどで探したのだが、希望のサイズ、形状(構造)で、かつ、値段的に満足できるものが残念ながら見つからなかった。

そこで、自作することにした。



詳細

仕様の整理

  • サイズ
    • 室内の収納のサイズ、持っている工具類の量を考慮し、横幅45cm程度、奥行30cm程度、高さ30cm程度以内
  • 形状(構造)
    • 高さは5cm程度の3つの引き出しを持たせる。木工(大工)系、金工系、その他汎用系のイメージ。
    • 引き出しの中は製作時点では仕切り等は設けない。工具の形に合わせて必要に応じて追加していく想定
  • コスト
    • 数1000円以内
  • 外観
    • 基本的機能と無関係であるため、コスト・製作工数を考慮して塗装なし。安全に使用できるように、最低限のやすり掛けを行う。


設計

  • 材質は、シナ合板を想定。
  • 板取効率から、横幅450mm+板厚、奥行300mm、高さ300mm。
  • 引き出しは3段あり、内寸はおよそ439mm×280mm×50mmである。引き出し底板や段の受けの分があるため、段ピッチは約70mmである。
  • 基本的な板厚は、引き出し部は5.5mm、その他は9mmとする。
  • 左右上部には、取っ手となる穴があり、持ち運びやすさを考慮した。
  • 天板の上にさらに約60mmの高さの囲いがあり、手持ちの電動ドリルを収めたケースをそのまま載せることができる。


製作

材料調達

ホームセンターで、シナ合板とラワン合板を購入本当は、すべてシナ合板にしたかったのだが、昨今の物価高、円高の影響か、以前と値段があまりに違うため、急遽ラワンに変更した。それでも、2年前の価格を基に見積もった値段に対して、3割くらい高くになってしまった。

トータル約6000円弱。


部材切り出し

大きめの部材は、ホームセンターのカットサービス。細かい部材は自分で切り出し。


引き出し部

引き出し部は、5.5mm厚のラワン。まず底板の周辺部に側板を接着し、その後前面、取っ手部分の順で接着。


フレーム部

引き出しの受け部分は、正確な寸法でないと、引き出しの動きが悪くなってしまうので慎重に寸法を確認して接着。三角形の補強材などもつけたので、それなりに丈夫に組みあがった。 正面の板と内部の補強材の一部がシナ合板。価格の都合でラワンを多めに使ったため、シナを外装部分で使用できなかった。

かなり、無骨な印象。


仕上げ

最後に、フレーム、引き出しともにやすり掛けをして角を丸めた。とくに、ラワンはシナよりササクレが多いので、注意して十分にかけておいた。手で触っても、滑らかで全く問題ない。角が丸くなり、多少無骨な印象も薄れた。


完成

天板に、手持ちの電動ドリル一式をそのまま納められる。引き出しは、高さ50mmの内寸があり、手持ちのツールを基本的にすべて収納できる。ツールの細かい配置は、使いながら決めていき、最終的には仕切りをつけて定物定置を徹底したい。 実際にツールを収納して運んでみたが、十分に使えるものになったなと実感できた。



まとめと今後の課題

自分の希望に合わせてツールボックスを自作することができた。今後は、引き出しの中に仕切りを入れ、定物定置を徐々に進めていくことで、より使いやすさを向上させていきたい。