工作と競馬2

電子工作、プログラミング、木工といった工作の記録記事、競馬に関する考察記事を掲載するブログ

田んぼ用リモートカメラ(1) 構想および基本仕様の整理

概要

田んぼに設置するカメラの構想を固めた。



背景と目的

これまで3シーズン稼働させてきたリモート水位センサは、昨年ソーラー発電で電力を賄えるようになったが、データ通信は、当初水位の監視を目的としてSigfoxを選択して水位、電圧、温度のみを送っている。一方、リモートからより多くのデータを送信することができるとよいと考え、以前SORACOMのLTE-Mモジュールを使って、画像データを送る確認を行い、まずまずできそうだということを確認した。そこで、4シーズン目の今年は、ソーラー発電で稼働できてLTE-Mモジュールを使用して田んぼの画像を送信するリモートカメラを田んぼに設置し、成長記録画像を蓄積することとした。


詳細

1. 構想、基本仕様

このカメラの役割は、成長記録である。田んぼに設置されるためリモート水位センサと同じく電源を引くことはできない。また、初年度ということもあり実験的に稼働させたい。そこで、

  • 1日1回、定時に写真を撮影し、クラウドへ送信する
  • 電源はソーラー発電で賄う

を最低限の仕様とする。クラウド側の写真の扱いはユーザーのスマホに通知したり、ビューワーアプリのようなもので表示するなどいろいろ考えられるが、ひとまずはデータ蓄積を確実にやるために特に蓄積部分以外、用意しない。(気が向いたら何かするかもしれないが)

1.1 撮像

撮像は、LTE-Mモジュールの性能と製作コストを考慮して手持ちカメラのUnit-CAMを使用する。800×600と解像度はイマイチだが、定点観測の成長記録用には十分と考える。

1.2 通信

SORACOMのLTE-Mモジュールを使用する。

dekuo-03.hatenablog.jp

1.3 ソーラー発電

リモート水位センサと同様の構成を用いる。カメラ+LTE-Mなので、水位センサ+Sigfoxのリモート水位センサに比べて電力消費は大きい構成だが、送信回数が少ないため十分賄えると思われる。

https://dekuo-03.hatenablog.jp/archive/category/%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E6%B0%B4%E4%BD%8D%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%20ver3%28%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E7%99%BA%E9%9B%BB%E5%AF%BE%E5%BF%9C%E5%9E%8B%29dekuo-03.hatenablog.jp

1.4 その他

田んぼへの設置であることから、防水、日射による高温対策など屋外での稼働に十分なハードウェア要件が必要だが、これもリモート水位センサと同様の構成となるだろう。



まとめと今後の課題

次回は、電気回路の設計、製作を行う。