工作と競馬2

電子工作、プログラミング、木工といった工作の記録記事、競馬に関する考察記事を掲載するブログ

ホームシアターの構築(4) --- サラウンドスピーカーの製作(1) ---

概要

サラウンドスピーカーの製作を行い、外装と吸音材取り付け以外の工程を完了した。



背景と目的

前回、スピーカーの構想についてまとめた。今回は、いよいよ製作に移る。まずは、サラウンドスピーカーの製作を実施し、外装と吸音材取り付け以外の工程を進める。



詳細

1. 設計

1.1 概要

サラウンドスピーカーは、前回の構想で書いた通り、

  • エンクロージャー容積: 8L
  • 最低再生周波数: 70-80Hz程度
  • リアダクトバスレフ
    • ポート共振周波数: 約65Hz

の既存のブックシェルフ型スピーカーシステムを改造する。

blog.livedoor.jp

https://livedoor.blogimg.jp/sce_info3-craft/imgs/5/1/51e99fb3.jpg

具体的には、

という2つの変更を行う。なので、容積は変えない。イメージ図としては、以下のようになる。 横長(横倒し)のイメージになっているのは、こちらのイメージの通り想定設置場所がLDKのほぼ中央付近にあたり、あまり高くしたくないためであり、実際には縦横どちらでも使用できる。

1.2 バッフル面

バッフル面は、左右端の丸めと上下端の斜めカットを施す。丸めは、以前の記事

dekuo-03.hatenablog.jp

で調べた結果に基づいて、約18mmの半径を持たせることで無駄な回折を低減する。

ということで、丸め程ではないが何もしないよりは無駄な回折が減る効果が期待できるので、現実的な作業難易度と効果を見極め、斜めカットを採用することになった。

バスレフポート共振周波数

現在の低域の鳴り方が少し納得がいかない面があるので、バスレフダクトの長さを少しだけ短くして共振周波数を70Hz程度に上げることにする。ポート面積と形状は変えない。最低域は少し犠牲になるが80-100Hzあたりの音圧が少し上がることで100Hzよりも上の帯域とのバランスが改善され、小気味よく鳴ってくれることを狙う。


2. 製作

2.1 バッフル端の処理

罫書きをする。

おおざっぱにのこぎりで切り落とす。

あとは、カンナと#80のやすりで仕上げた。斜めカットの部分は、カンナの角度を一定にかけていけばそのまま斜めの平面が出る。丸めは一か所に集中せず注意してかけていけば、手作業でも十分丸い形は作れる。ただし、よく確認しながらやること。小さな凹凸はやすりで均せばよい。

仕上がった様子。多少、表面の古い塗装が乱雑に削れているが、凹凸はやすりで均してあるし、カッティングシートを貼ってしまうので問題ない。

丸めと斜めカットのアップ。

2.2 バスレフダクト移設

現行の後面。

これをパテとボンドで無理やり埋めた。

新しいポートを組む。

全面の穴あけ。長手方向の端を丸くするのが難しかった。あまりきれいに仕上がっていない。

仕上がった様子は、写真を撮り忘れた。。。


3. 仮音出し

吸音材もほとんど入れず、適当にならしただけだが、とりあえず違和感のない音。バンドノイズや正弦波で、低域のレベルを確認したが、まずまず設計通りのf特感が得られた気がする。というわけで、これで十分。



まとめと今後の課題

外装以外の作業を完了した。カッティングシート貼り付け、外装仕上げは他のスピーカーと一緒に実施することとする。