概要
フロントスピーカーのエンクロージャー外装仕上げと仮音出しを行い完成させた。
背景と目的
前回、スタンドの組み立てとフロントスピーカーのクロスオーバーネットワーク製作を行った。今回は、エンクロージャー外装仕上げと仮音出しを行い、完成させる。
詳細
1. カッティングシート選定
カッティングシートは、サラウンドスピーカーと共通の
サンゲツ REATEC TC-5069 (明るめのウォールナット 柾目)
とする。
2. 貼り付け前の調整
前回組み立てが終わった時点で、側面に貼った側板を固定するためのネジ穴周辺が少し凹凸になっていたので、貼り付け前にカンナ、サンドペーパーで均し、穴はボンドで埋めた。
3. 貼り付け
3.1 エンクロージャー全体
いきなりだが、全体に貼り終えた様子。曲面は含むが単純なのでしわが寄る可能性はあまりないのだが、やはり面積が大きいと少しずつ歪みが効いてきて簡単ではなかった。どうしてもしわが取り切れない部分ができてしまいそこは残念だが、ユニットを取り付けるとあまり目立たないので良しとした。
3.2 裏板、ターミナル
裏板はターミナル取り付け口とねじ穴が開いている。
裏板は、アルミ調のシートとしてエンクロージャー後面で敢えて存在感を出す。市販の高級スピーカーでもクロスオーバーネットワークの放熱を意図して金属板となっているのでそれのイメージ。しかし、これはMDFにシートを貼っただけなので放熱効果はない似非である。 ちなみに、使ったアルミシートがかなり薄いものだったせいか、MDF側がそれなりに平滑に見えても多少の凹凸があってそれを拾ってしまう。 写真のような光の当たり方によっては強調されて見えるが少し離れればほとんど目立たないので良しとする。
クロスオーバーネットワークとターミナルを取り付ける。2ch分揃えたものを撮り損ねたので1chだけ。
4. ユニット取付、配線、裏板取り付け
ユニットを取り付ける。
裏板を取り付ける。
これで、全体の形が出来上がった。
5. 仮音出し
仮音出しをしてみた。 最終的なクロスオーバーネットワークの調整や吸音材貼り付けは今後行うとして、ひとまず鳴らした印象としては、
- 低域から高域まで十分な周波数レンジ感がある
- 低域は、1/3オクターブバンドノイズを鳴らしてみると設計通り40Hzまで十分フラットな量感があると感じられる
- 中高域の質感もなかなか悪くない。小音量でもなかなか音の粒立ちがよく、ピーキーな印象もない。DCU-F081Aの素性の良さを感じた。
- 中高域のレベルをあと2dB程度上げれば、全体としてレンジ感が広く生き生きとした音になってくれるのではないかと思える
といったところだ。箸にも棒にもかからないような出来だったらどうしようかと少し不安だったが十分に払拭されたといえる。
まとめと今後の課題
フロントスピーカーのエンクロージャーを組み上げ、仮音出しでまずまずの出来であることが確認できた。今後クロスオーバーネットワークと吸音材の微調整はあるものの、いったんここまでで完成とする。