工作と競馬2

電子工作、プログラミング、木工といった工作の記録記事、競馬に関する考察記事を掲載するブログ

ベッドフレームの製作(1) --- 構想の整理、すのこ部分の事前検討 ---

概要

ベッドフレーム自作構想の検討およびすのこ部分に関する事前検討を実施した。




背景と目的

昨年新居に引っ越したのだが、その際に家族からの要望で、寝室にはベッドを置きたいと言われたまま、ちゃんと検討する暇がなく半年以上が過ぎた。さすがにそろそろ何か考えようと思い検討した結果、どうせならベッドフレームを作ろうかと思うようになった。そこで、今回はまず構想について整理してみる。



詳細

1. 要件整理

家族からの要望等をまとめると、

  • 標準的なシングルベッドを2台
  • 起き上がる際に楽に足を床に着けられる高さ(ひざ下くらいの高さ)であってほしい
  • 少しモノを置ける程度でよいので、宮が欲しい

といったところだ。

シングルベッドのサイズは、マットレスのサイズでいうと195cm×97cmなので、この大きさのマットレスが載るサイズが基準となる。 高さは、ひざから下の長さということになるが、マットレスの厚みも考慮する必要がある。マットレスを含めてだいたい40cmくらいだろうか。 宮については、今枕元に置いているものとしては、スマホ、目覚まし時計、ティッシュ箱、エアコンや照明のリモコン類。サイズ的には奥行15cmもあれば十分だろう。


2. イメージのスケッチ

以下のような感じ。

  • フレームは、板で構成する。脚で構成する手もあるが、板の方が丈夫そうな気がするので。
  • 上面は、当然ながらマットレスに空気が触れるようにすのこ形状とする。
  • ベッドフレーム側面は床から10cmほど空いていて、ロボット掃除機が入れる。衣服等は寝室に別途収納スペースがあるので、ベッドには収納機能はつけない。
  • 色合いなど細かい部分は後で検討するが、恐らく寝室の床とのマッチングを考えてブラウン系。
  • 宮は、収納機能等つけることもできるが、そもそも余りモノを所有していないので、スマホや箱ティッシュ程度が置ければOK。

3. すのこの材料、構造についての事前検討

Web上でベッドフレーム製作例を調べると、すのこ部分に1×4のSPF材を使用していることが多い。素朴な疑問として、

1×4の板厚19mmで、十分な強度なのだろうか?

という印象を持った。製作例としてたくさんあるので問題ないのだろうが、今までの経験上板単体としては荷重をかければ多少撓むので、人が載るものを作るにあたって少し不安になり細かい設計に入る前に、自分自身で簡単に確かめておきたいと考えた。そこで、1×4のSPF材を買って、製作予定のものと同程度の大きさの簡易なすのこを作って、強度を確かめることにした。

3.1 両端の3cm程度を支持しただけ

通常、ベッドフレームには、内側にすのこが載る支持部がある。そこで、それを模して両端に角材を置き、SPF材の両端3cm程度が角材にかかるように橋渡しした状態で、板の中央付近に体重(約60kg)をかけてみた。

すると、中央部で10mm程度は撓んでしまう。つまり、1枚の板単体の強度はかなり心許ない。

3.2 板同士を角材で連結

つぎに、以下のように3枚の板を2本の角材(30mm×40mm杉の野縁材)でつなぎ合わせ(ビス止め)、すのこの構造にして、同様に荷重をかけてみた。多くの製作例で採られている構造である。

すると、ほんの少しだけ撓む感覚はあるものの、先ほどと比べるとはるかに安定している。 板同士が連結されたため、荷重を分散して受け止めることができ、撓みが小さくなったのだろう。 さらに、実際に使用するときは、この上にマットレスが載るため、より荷重が分散されると考えられる。したがって、

1×4 SPF材同士を角材で連結した構造

であれば、すのことして十分実用になるということを身をもって理解できた。というわけで、すのこ部分については、1×4 SPF材同士を角材で連結した構造とすることにする。



まとめと今後の課題

ベッドフレームの構想を整理し、すのこについての事前検討を実施することができた。次回は、設計に入っていく。