工作と競馬2

電子工作、プログラミング、木工といった工作の記録記事、競馬に関する考察記事を掲載するブログ

コストを抑えた大型の簡易ハタ金を作る(約3000円で4つ)

概要

大型の簡易ハタ金をコストを抑えて作ってみた。(約3000円で4つ)




背景と目的

ベッドフレームを作るにあたり、比較的大きな(600mm程度)ハタ金が必要となる。しかし、大型のハタ金は高価であり、自分の製作傾向からあまり稼働率が高くないので、自作によって費用を抑えたい。そこで、コストをかけずに簡易的な大型のハタ金を考案し作ってみることにした。



詳細

1. 基本設計

もう10年以上前になるが、以下のサイトを参考に、ほぼ同様のものを作ったことがある。

vicdiy.com

非常に低コストで作れて充分に活躍してくれたのだが、1つ欠点があった。それは、締め付けるものの幅を変えるのに非常に時間がかかること。全ネジボルトで、ネジの軸方向に動かしていくため、数10cm移動させようとすると、何10回もネジを回さなければならない。 なので、今回は使い勝手を考慮したものを考えてみた。

まず、以下の様な3つの部材を用意する。

部材Aの片端に部材Bを固定し、部材Cは蝶ネジで部材Aの鬼目ナットに締め付けるという構造にする。部材Cは、部材Aの鬼目ナットが数か所あるのと、部材Cのスリットの任意の位置で蝶ネジを締められるので、部材B-C間の幅を任意に設定できる。

部材Bと部材Cとの間に対象物を挟んで、部材Cを対象物にしっかりと圧着し、蝶ネジで部材Cが動かないように固定することで簡易的なハタ金として機能する。


2. 材料調達

材料の入手性を考慮して、以下のように決定。パイン集成材よりも安価な合板もあるが、反りの少なさを考慮した。

  • 部材A: パイン集成材 長さ900mm * 幅250mm * 18mm厚
  • 部材B、部材C: 1×2材 6F


3. 製作

購入した木材から、4本を作ることができた。 部材Cの形状が設計図と異なるが、これも材料効率の問題。機能としての問題はない。また、部材Aの鬼目ナット位置も設計図と異なるが、使用頻度の高そうな300mm、450mm、600mm前後が挟める位置としたため。不都合があれば、今後増やせばよい。


4. 試用

450mmのものを挟んでみた。狙った通り機能していると思われる。


5. コスト

  • トータル: 3147円
    • パイン集成材: L900W250D180、1738円
    • 1×2材: 6F、602円
    • 鬼目ナット: M5、6個入り×2袋、434円
    • 蝶ネジ: M5、4個、
    • ワッシャー: 手持ちのため0円
    • スレンダースレッド: 35mm、90本入り、162円
    • 木材カット: 99円

およそ3000円で、4本を作ることができた。

勿論、圧着したい方向にネジ締めできる本格的なハタ金に比べれば圧着力は劣るが、低コストで自作出来て使い勝手もまずまず悪くないので、十分有用なものではないか?と考える。



まとめと今後の課題

大型の簡易ハタ金をコストを抑えて作ってみた。今後のベッドフレーム製作において、活躍してくれると思われる。