概要
3Dプリンタで作ったPLA樹脂部品同士を接着剤による接着を試し、接着できることを確認した。
背景と目的
3Dプリンタは、高さ方向(z軸方向)の造形に時間がかかる。なので、箱型のモノを作ろうとした場合、箱の形をまるまるよりも、箱の各面を分割した板状の部品を作り接着できれば造形時間が短縮できる。そこで、板部品同士を接着したいのだが、いままでやったことがなかったので、トライしてみる。
詳細
1.PLA樹脂が接着できる接着剤がないか調べる
Web上で調べたところ、すでに同じようにやっている例がたくさんあった。一番参考になったものを一つあげると、
にある通り、アロンアルフアのプラスチック用が有効と書いてあった。それと、アクリサンデー接着剤というものも有効とのことだが、有害物質を含むとのことでやや扱いづらい印象を感じた。なので、ここでは、アロンアルフアのプラスチック用を使うことにする。
なお、今回使用するPLA樹脂は以下。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B078S3Z92K/ref=ppx_yo_dt_b_search_asin_title?ie=UTF8&psc=1/www.amazon.co.jp
2.接着するもの
以下のものが接着させる部品。底面と、4つの側面部品の5つ。アロンアルフアはホームセンターで約550円で購入できた。手順は、アロンアルフアの使用方法に従い、
- 接着したい部分にプライマーを塗る
- 5~10分乾燥させる
- 本液を塗って、すぐに張り合わせる
3.結果
以下の通り、しっかり接着できた。印象としては、いわゆる普通のアロンアルフアを使う時と同じ感覚。瞬間接着剤なので、すぐに接着されてしまうため位置ずれに注意が必要なのは変わらない。 付属のプライマーという液をまず使用せよと書いてあるが、別途試した限り、使用しなくても接着できてしまう。最終的な強度に違いがあるかもしれないが、とりあえず接着したいというのであれば、使用方法を無視していきなり本液でもいいと思う。
4.強度
無理にはがそうとすれば、はがせると思うがやりたくないのでやっていない。ちょっと引っ張ったくらいでは全然はがれる気配はないので、箱を接着して組み立てるということにおいては問題なく使えそうだ。
まとめと今後の課題
3Dプリンタで作ったPLA樹脂部品同士を接着剤による接着を試し、接着できることを確認した。