概要
庭の家庭菜園を記録するためのカメラの製作にあたり、構想を検討した。
背景と目的
数か月前にマイホームが完成した。庭には、家庭菜園をやるためのエリアを小規模ではあるが用意しており、2年以上前に行ったのと同じく成長記録用カメラを設置したいと考えている。
そこで、今回はその構想を整理し基本的な設計を行う。
詳細
1. 主な仕様
いろいろ検討した結果、以下が必要である。
- ①ソーラー発電で電源を賄う
- ②Wi-Fi接続で撮影した写真を自動送信できる
- ③屋外で安定的に動作する
①については、屋外のコンセントも実は近くにあり電源を引こうと思えば引けるのだが、ワイヤレスの方がよい。
②については、家庭菜園エリアはマイホーム建屋のすぐそばのため自宅内Wi-Fiルータの2.4GHz帯ネットワークに十分接続可能と事前検討でわかったので、モバイルネットワーク等を使わずに実現したい。
③については、屋外設置ということになるので当然ながら必要である。
2. 基本設計
2.1 カメラ&Wi-Fi
必要な仕様を鑑みると、
2年以上前に製作した成長記録用カメラは、日次で2.4GHz Wi-Fiを使用してクラウドに送信できるものなので、撮影と通信機能については要件を満たす。そこで、これを流用することにする。基本的な仕様は、
にある通り、
- メインマイコン: ESP32-WROVER
- カメラモジュール: OV2640
といったものである。
https://dekuo-03.hatenablog.jp/entry/2021/07/11/220425
2.2 ソーラー発電
ソーラー発電については、先日作製した充電用基板
を使う。また、ソーラーパネルは以前製作した田んぼ用リモートカメラが現在出番がないので、ここから部品取りをして賄うことにする。
2.3 筐体
筐体は、サイズ的な要件でいえば、ソーラー充電基板とカメラ基板の2つが格納できればよい。また、カメラなので筐体外が見えるように透明である必要がある。今までよく使ってきた防水ボックスは透明なので使えるのだが光を遮る処置をしないと筐体内温度が高くなりすぎて面倒なので、筐体がグレーで透明蓋がついているBCAP091207T
を使用する。寸法としては、基板を並べて格納することはできないので重ねる形となる。以下がイメージ。
3. 設置イメージ
設置イメージは、記事冒頭に載せた通り。
家庭菜園エリアは、台形をしていてる。鋭角部分は作物を植えにくいのでこの部分にポールを立ててそれに筐体を取り付ける。筐体は、少し見下ろすような角度で取り付けて、筐体の背中にソーラーパネルを配置すると日当たりがちょうどよいのではないかと思っている。
まとめと今後の課題
家庭菜園の成長記録用カメラ ver2の構想、基本設計をまとめた。次回は、製作に取り掛かる。