工作と競馬2

電子工作、プログラミング、木工といった工作の記録記事、競馬に関する考察記事を掲載するブログ

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概要

製作した9つのスピーカーについてまとめた。




背景と目的

前回までで、計画した9つのスピーカーの製作を終えたので、まとめておく。



詳細

1. 集合写真

まず、製作した9本のスピーカーの集合写真を記念に残しておく。デザインコンセプト統一したことで、見栄えもまずまず良い感じに仕上がったと思う。

2. 製作過程ダイジェスト

2.1 構想

基本構想の記事は、2022年11月に書いたが、実はその内容は2022年5月のGWに考えた内容である。そのころ、すでにマイホームの間取りはおおむね決まっており、5.x.4ch構成であればできそうだと考えられたため、そこで構想を固めた。

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2.2 事前検討

2022年8月頃~10月頃、スピーカーの設計に入るにあたっていくつかの疑問点があったため、それらに対して自分なりに答えを出すための事前検討をいろいろ模索した。

  • エンクロージャーの角を丸めたり、筐体を丸く作ると見た目はかっこいいが頑張って作るほどの効果があるのか?

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これは、プログラミングまで行って可視化することで、角を丸める効果に非常に納得がいった。また、ラウンド形状にすることも効果があると考え、エンクロージャー形状の方向性を決めることができた。

  • エンクロージャーとクロスオーバーネットワークの設計を、定量的にやりたいがいい手はないか?

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VituixCADという非常に優れたツールに出会うことができ、これを用いることでエンクロージャー容積、バスレフダクト、クロスオーバーネットワークについて妥当な設計を行えそうだという手ごたえを得た。

2.3 AVアンプ購入

AVアンプの購入は、11月に記事を書いているが実は2022年7月に既に購入していた。9chアンプ内蔵モデルは、どのブランドでも最廉価帯にはないためうまく手に入れられるか?と心配していたのだがメルカリで価格的に納得できるパイオニア製VSX-LX304が出ていたため、あまり先延ばしにしてチャンスを逃すのもどうかと思い、さくっと決めてしまった。VSX-LX304は、当時の状況からパイオニアブランドのAVアンプとして最後の製品になるのだろうか?などと考えていたが、2023年現在アメリカのPremium Audio Company(PAC)なる企業の傘下でオンキヨーと一緒にブランドを維持しているらしく、最近VSX-LX305という後継機まで出ているようだ。かつてターンテーブル方式のCDプレーヤーなどパイオニアブランドのホームAV機器のお世話になった者としては、ブランド存続はとりあえず良かったと思った。

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2.4 スピーカー全体構想

各スピーカーの基本構成や外装仕様を決めた。それらは事前検討を基にしたものとなっており、役立った形だ。 スピーカーユニットは、フロント以外は手持ちのPE-101A(パイオニア製)で賄うという節約術を思いつく。AVアンプもパイオニアだし、やたらとパイオニア色の強いシステムになったが。。。

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2.5 サラウンドスピーカーの製作

まず、サラウンドスピーカーの製作から取りかかった。構想段階ではエンクロージャーを一から作ろうかとも思っていたが、既存スピーカーはもともとPE-101A用に作ったものだからそれを改造するほうが手っ取り早いと思い、改造することに決めた。リアダクトバスレフを無理やり埋めてフロントダクトに変更するという強引な改造だったが、形になってよかった。

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2.6 イネーブルドスピーカー

ネーブルドスピーカーは、密閉型なのでVituixCADを使わずに有名なエンクロージャー設計サイトを使わせてもらった。PE-101Aは能率が高いぶん低域だら下がりの特性のため低域再生180Hz目標でも密閉だとエンクロージャーは大きいものになる。小口径でも能率を捨てればもっと小容積にもできたが、ユニットを先に決めたツケがここに回ってきた感じがする。まあ、とはいえ聴感上目標としたf特感は得られているので問題ない。また、試作箱でいろいろ試した補強方法が本番で役立ってよかった。

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2.7 フロントスピーカーの製作

フロントスピーカーは、角丸め、ラウンド型エンクロージャー、クロスオーバーネットワークなど事前検討で得た知見をフルに盛り込んだものであり、また側面のラウンド形状を作るのに製作に非常に手間がかかったため、作り終わったときの充実感は今までのスピーカー製作の中でも最も大きかった。クロスオーバーを600Hz程度としフルレンジをミッドハイとして使うなど市販2wayではおそらくないであろう構成であり、自作ならではのオリジナリティは十分に持っているスピーカーだと思う。

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2.8 センタースピーカーの製作

センタースピーカーは、TVボードに収める関係上、エンクロージャー設計の際いかに上下の厚みを減らすかにチャレンジした。市販品では小口径や楕円のユニットを使えるが、ここではPE-101A縛りの中限界ギリギリまで詰めた設計となった。イネーブルドスピーカーと同様補強の入れ方を工夫した。奥行方向の寸法は大きめにとれた結果容積が大きく低域再生能力が結構あることに試聴して気づいた。迫力のある男性のセリフを再生してくれると期待したい。

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2.9 スタンド、サランネットなど

スタンドも、本数が多いとなかなか作業工数がかかった。エンクロージャーと違い、脇役的なところがあるため、所要工数の見積もりが甘くなってしまったのが原因だ。スタンドへのリスペクトが足らないなと反省。 サランネットは、アイディア作品みたいな感じで100均アイテムを利用。他のスピーカーについては、今後使いながら必要性を感じたら追加で作ろうと思う。

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2.10 スーパートゥイーターの追加

完成から約5か月後、スーパートゥイーターを追加した。

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3. 感想

おおよそ1年にわたって構想、設計、製作と行ってきた。特に2022年11月頃~2023年4月くらいまでは土日はほぼ毎回これに時間を費やしてきたわけで、ざっと作業時間を見積もると、

1日当たり5時間 * 2日/週 * 4週/月 * 6か月 = 240時間

となる。

製作を通して細かい失敗をしながらどうにか完成にたどり着いたことは、非常に充実感、満足感が大きい。世間一般の感覚でいうと、そもそも趣味にこれだけの時間を割けたこと自体がそもそも恵まれていることであり、今回貴重な時間を過ごせて本当に良かったと思う。

肝心の音は、まだ設置が終わっていないのでどうなるか楽しみであり不安でもあるが、それなりにちゃんと鳴ってくれると信じたい。



まとめと今後の課題

次回は、いよいよマイホームに運び込み設置を行う。